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鍼灸室 なお です。
便秘のお悩みは男女問わずよく聞きます。切実ですものね。
何日に1回と、時間がかかってしまうタイプ、スッキリ出ず残便感のあるタイプ、
いつもコロコロ兎糞状タイプ、途中からゆるゆるになる痙攣タイプ・・・・
と、一口に便秘と言ってもタイプは様々。
その中で、女性特有の便秘があります。
しかもこの原因は意外と知られていません。女性同士でお話しすることも少ないタイプだと感じます。
それは、
「出たい、出したいのに、出てくれない」
「排便途中でどうしようもなくなった」というもの。
便意はあるものの、どうにもこうにも出てくれない。
いきんでいるのに顔を出してくれない・・・・
こんなお悩みが特徴の便秘。
この便秘の原因は
直腸膣壁弛緩症、とか直腸瘤ともいわれるものです。
最近ではレクトシールと表現されることが多いかもしれません。
これは弱くなった膣壁のため、いくら踏ん張っても、便が肛門方向へ流れず
膣壁方向へ押され。そこに便が溜まってしまうのです。
解りますでしょうか。
これではいくら踏ん張っても出るところか、どんどん前に溜まってしまいます。
そうなると、その溜まった膨らみは外からもわかることもあります。
その膨らみを肛門方向へ押し上げると排便しやすくなるのです。
または、最初から会陰部を肛門方向へ押し上げながら排便するとよりスムーズに
無理な腹圧をかけずすみます。(実はこういった方は多いです)
これは「用指排便」と言われる排便方法ですが、珍しいものではないのです。
それはレクトシール自体が珍しいものではなく、女性の7割ぐらいがこのような状態だという統計もあるくらいなのですから。
ですが、なかなか人には言い出しにくいため、
「私だけ?」とか「どこに相談したらいいの?」と、こっそり悩まれている方が多くいらっしゃいます。
安心してください、多くの方が同じ症状を抱えています。
レクトシールの原因は
①解剖学的なもの
男性に比べ骨盤内が大きく、直腸前側に強い壁となる組織が無い
②出産により膣壁が広がったため
③先天的に膣壁が薄い
④加齢による筋肉の衰え
⑤もともと便秘のため常に息んでしまう
上記が挙げられますが、実際には不明の点が多いようです。
では、治療や予防はどうしたらいいのでしょう。
それはまた次回に。